スパゲッティコードとは?
スパゲッティコードとは、解読困難なほどに複雑であったり、可読性の極めて低い状態だったりするプログラムのソースコードのことを一般的には指します。由来は文字通り、お皿に盛られたスパゲッティです。あのように複雑に絡まったコードのことを指します。
このような絡まったソースコードは何かしらの欠陥があったときに、原因を探ることが困難であり、(中には作った本人さえも)修正することが非常に難しく、多くの問題を引き起こします。
解読不能なソースコード以外にLANケーブルも?
ただ、今回解説するのは同じコードでもソースコードではなく本物のコード、ケーブルです。シスアドの重要な役割のひとつに、オフィス内のケーブル配置、というものがあります。配線作業においてハブやルータを基点とした整理されたものにしておかないと、オフィスの模様替えや配置転換のときに問題を引き起こします。またLANケーブルなど重要なコードが通っている可能性のある場所では、一本抜くコードを間違えてしまうとその社内のネットワーク全てが落ちる可能性もあることから慎重にならざるを得ないため、デスクが1人分増えるだけなのにもかかわらず、全員分の配線をやり直さなければならなくなることもあります。
スパゲッティコードを回避するためには?
スパゲッティコードを回避するためにはネットワークマップの作成が欠かせません。これはPCやルータ、電源ケーブルなどをマップに落とし込んだものです。これがあればどこに何があるか一目瞭然な上、自分以外の人がシスアドに着任したときにも引継ぎがスムーズです。また電源ケーブルとLANケーブルなど干渉しあうケーブルがどこにあるかの把握も容易にできるため、マシンの増設にも役立ちます。
同じことはオフィスだけでなくフレーム(大型サーバ)のケーブルにもいえます。サーバの調子がおかしいと思い覗いてみたらスパゲッティコードだった、ということになれば原因の追求に時間がかかり、復旧時間にも大きな影響を及ぼすからです。
最後に
一度組み立ててからだと、配線のし直しは単純に手戻りになってしまいますし、その間業務もストップしなければいけなくなるかもしれません。社内インフラの構築は、全体の完成図を考えながら計画的に行っていきましょう。