エンドポイントとは?

エンドポイントとは読んで字のごとく、「終端に位置する点」のことです。中でもネットワークセキュリティの文脈で使われる時には、そのネットワークの一番下層にある機器のことを指します。IPさえ割り振られていればネットワークにつながっていることになるので、その具体例はコンピュータや電話機、コピー機など多岐にわたります。様々なモノがネットワークに接続されている現代において、このエンドポイントの安全性をどのようにして担保していくか、というのは重要なテーマの一つです。

エンドポイントに対するセキュリティ対策

エンドポイントのセキュリティを考えた時、一般的なのはコンピュータに対するエンドポイントセキュリティスイートの導入になります。これは個人向けのセキュリティソフトと同様の機能を持つもので、必須と言っても過言ではありません。

最近では、ネットワークとつながる冷蔵庫などといった白物家電も珍しいものではなくなりましたが、こういったエンドポイントにはセキュリティスイートを導入することができません。

ここで認識をもっていただきたいのが、家電製品などの一見ネットワークには関係なさそうなものでも、一度感染してしまうとそこを拠点にウイルスの感染が広がっていく、ということです。たかが家電、と甘く見て放置していると、その機器自身の暴走やマルウェアの増殖拠点になってしまう、ということも起こり得るのです。

ファームウェアのアップデート(更新)の重要性

そこで重要になるのは、ファームウェアのアップデートです。発見された脆弱性を適宜修正していくことが一番有効なウイルス対策です。ただネットワークにつながっている機器のすべてを一元的に管理するには、かなりの労力を要します。あまりにもエンドポイントが複雑過ぎる、という場合にはゲートウェイセキュリティ製品を入れましょう。これはLANサーバなど中間点に位置する機器に入れるセキュリティ製品で、通信状況に怪しい動きがないかを監視する役割を持っています。

最後に

ただ現状、これだけでは不十分と言わざるを得ず、エンドポイントの複雑化した現代でそのセキュリティを担保するためには「エンドポイントセキュリティスイートの導入」「ゲートウェイセキュリティ製品の導入」「こまめなエンドポイント機器のOS/ファームウェア更新」をあわせて行うことが必要と言えるでしょう。