セキュリティ専門家による脅威情報・ニュースをお届けしているトレンドマイクロ セキュリティブログの記事から、2018年1月に公開された記事の中から3本、ご紹介します。


2017 年個人と法人の三大脅威:「セキュリティ上の欠陥」が企業に深刻な影響

2017 年の脅威動向を振り返ると、特に企業や法人において「セキュリティ上の欠陥」が深刻な影響を及ぼした事例が多く確認されたものと言えます。PC やインターネットの利用は、個人利用者においても法人利用者においてもなくてはならないものとなっていくと同時に、様々な「サイバー脅威」の被害に遭う可能性も高まっています。不特定多数に対するばらまき型の攻撃であったとしても、無作為に被害を受けるものではありません。「セキュリティ上の欠陥」が存在する企業ほど、被害を受けやすい状態であると言えます。

トレンドマイクロでは、2017 年 1 月~11 月に発生したサイバー脅威の事例を分析し、個人利用者では1)金銭を狙う「不正プログラム」の拡散、2)「ネット詐欺」、3)「仮想通貨を狙う攻撃」 を、法人利用者では1)「ランサムウェア」と「WannaCry」、2)「公開サーバへの攻撃」による情報漏えい、3)「ビジネスメール詐欺(BEC)」 を「三大脅威」として選定いたしました。そして、「セキュリティ上の欠陥」が特に企業に深刻な影響を与えた年であったものと総括しています。本ブログではこの 2017 年の脅威動向速報を連載形式でお伝えします。第 1 回の今回は、2017 年の脅威動向の総括として、特に企業に深刻な影響をもたらす「セキュリティ上の欠陥」について法人利用者での三大脅威から「WannaCry」と「公開サーバからの情報漏えい」の 2 点を例に解説します。
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2017 年法人の三大脅威:ビジネスメール詐欺(BEC)

トレンドマイクロでは、2017 年 1 月~11 月に発生したサイバー脅威の事例を分析し、個人利用者では1)金銭を狙う「不正プログラム」の拡散、2)「ネット詐欺」、3)「仮想通貨を狙う攻撃」 を、法人利用者では1)「ランサムウェア」と「WannaCry」、2)「公開サーバへの攻撃」による情報漏えい、3)「ビジネスメール詐欺(BEC)」 を「三大脅威」として選定いたしました。そして、「セキュリティ上の欠陥」が特に企業に深刻な影響を与えた年であったものと総括しています。本ブログではこの 2017 年の脅威動向速報を連載形式でお伝えしています。前回は全体の総括として、企業に深刻な影響をもたらす「セキュリティ上の欠陥」について解説しました。第 2 回の今回は、法人に大きな被害を与える脅威である BEC について前回と同じく「システム」、「人」、「プロセス」の 3 つの「セキュリティ上の欠陥」の観点から解説します。
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標的型攻撃キャンペーン「Taidoor」の活動が日本で活発化

Taidoor」は 2009 年以来活動が確認されている標的型攻撃キャンペーンです。「Taidoor」は、これまでは主に台湾の政府機関を標的としたキャンペーンであると考えられてきました。しかしトレンドマイクロでは、2017 年末から日本の複数の組織を標的とした「Taidoor」の活動を確認しています。このような日本を標的とした「Taidoor」の活動が、今後も継続していくことが懸念されます。
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