昨今のIT産業の進化によって、世の中に流れる情報量は増大の一途をたどっています。それに伴いコンピュータウイルスもまた同様に増えており、それに対応するのが企業のセキュリティ担当者ということになります。

このウイルスが横行している状況に対処するためには、何か事が起こる前にセキュリティソフトを導入しておかなければならない、と言うのはもはや常識です。問題なのは、果たしてどの企業が提供しているセキュリティソフトを導入するのか、というところになります。

そこで今回は、大小60種前後あるセキュリティソフトの中でも(法人向けをうたっているのはそのうち10種弱)、中小企業への導入においては国内トップのシェアを獲得している(※1)「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)」が、なぜここまで多くの企業から支持を得ているのか、実際に販売窓口に寄せられた具体的な事案から探っていきたいと思います。
業種別にまとめたので、ご自身と近い業界の導入例を、自社のセキュリティソフト選びの参考にしていただければ幸いです。

目次

1.法人向けセキュリティソフトが必要になった理由
2.業種別のビジネスセキュリティサービス導入成功事例
3.法人最後の砦、決裁を乗り越えろ

法人向けセキュリティソフトが必要になった理由

「今まで個人向けのセキュリティソフトを導入していたが、法人向けセキュリティソフトの導入が必要になった」。
販売窓口ではさまざまな業種・業態、企業規模の方からお電話をいただきますが、そのタイミングはある程度似通っています。

なぜ法人向けセキュリティソフトを導入したのか、理由をお伺いしてみると、回答としては
・そもそも、なにも入れていなかった
・それまで使っていた(個人向け)製品に更新のタイミングが来た
・場当たり的にソフトを導入していたため、管理が煩雑になった
・業務規模の拡大
といったものがほとんどでした。

ただ、法人向けセキュリティソフトを導入するということは、複数の製品/サービス同士での比較検討を始め、上司の説得や稟議書のための資料作り、ライセンス管理の体制構築など、社内外を問わず数多くのハードルが存在しています。

これを一から自分ひとりで作成するとなると、想像するだけでとても大変ですが、そんな時に最も有効な手段となるのが【同業種での導入による成功事例】です。
同業種での成功事例の提示は、何か新しいものを導入する際、ハードルを低くするために効果的です。

業種別のビジネスセキュリティサービス導入成功事例

販売窓口に寄せられた、業種別の具体的なウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスの導入相談と、実際にお買い上げまで至った導入事例を見ていきましょう。

医療・福祉業のお悩み。モバイルもコンピュータも、全部一緒に使いたい!

ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスの販売窓口に寄せられた相談内容によると、医療機関・福祉法人などがセキュリティサービスの導入を検討するタイミングとしては、拠点の増設や人員増加など規模拡大の際が多いようです。

この業界においては、モバイルデバイスの重要性が高いという特徴があります。理由としては、緊急事態の発生頻度が自然と高くなってしまうので、各職員・各拠点間でスムースに連絡が取れるのはもちろん、外出先であっても必要な情報にアクセスできるようにリスク管理をしておかなくてはならないからです。

そこで発生するセキュリティ対策の運用体制面での課題は、安全性を担保すべき端末が他業種と比べて非常に多い状態で、すべてをまとめて管理できるような状態にしたい、ということです。
つまり医療・福祉業界に求められているセキュリティサービスやセキュリティソリューションとは、各事業所でのセキュリティ対策はもちろん、それぞれの職員が持っているモバイル端末に至るまでの多くの機器を、一元で管理できるような製品ということになります。

そしてこれを実現しているセキュリティサービスこそが、ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスです。
複数拠点間、そしてApple社製品を含む幅広いモバイル端末の一元管理が可能なので、柔軟なセキュリティ体制の構築が可能だったことが、ご購入の決め手につながりました。

運輸業のお悩み。いつまでも資産は持ちたくない、更新はクラウド一択!

運輸業のお客さまから寄せられるご相談としては、まず予算面の課題があります。
一般的には、ロジスティクス管理のために必要なシステムやサーバーをすでに抱えたうえで、さらにセキュリティサービスのための追加資産まで抱えるのは、予算管理の面から見ても避けたいのが自然だといえます。

また、運輸業全体的な特有の課題として、配送に関わる大量の個人情報を扱っていることは言うまでもありませんが、すでに使っているロジスティクス関連製品とセキュリティソフトとの相性(これは筆者の体験ですが、伝票出力の機器と以前使っていたセキュリティソフトの相性が悪く使用不可になってしまった、というケース)もあります。

そして運輸業は、どうやら業界全体としてシステムのクラウド化が進んでいるようで、このことから運輸業のセキュリティ担当者に対して一番のウリとなるポイントは、やはり『クラウドによる管理が可能なので既存の情報資産に新規の機器を追加する必要がない』ということでしょう。

もちろん情報セキュリティ業界においても、システムのクラウド化というのは今や当たり前の動きとなっています。
トレンドマイクロのウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスもクラウド提供型の製品であり、製品の体験版を利用することで、実際の操作感や使い勝手にご納得いただき、ご購入の決め手としていただきました。

一般サービス業のお悩み。実はウイルス対策してないんです!?

ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスの販売窓口までご相談いただいたお客さまの中に限られるデータではありますが、卸や小売などの流通系を始め、エステやサロンなど一般サービス業の5割の方は、ご相談時にセキュリティサービスを導入していませんでした。

つまり、一般サービス業全体としての傾向としては、まだまだセキュリティ意識があまり進んでいない、という状況があります。ただもちろん、現代においてセキュリティソフトを導入しないままネットワークを活用し続ける事は考えられません。
事実、販売窓口にお問い合せいただいた方に、どのタイミングで導入を決めたのかを聞いてみると、ランサムウェアに関する報道や、マイナンバー制度にまつわる個人情報に対する意識の向上、中には実際にウイルスに感染して問題を起こしてしまったという例もありましたが、いずれにしても業界全体でセキュリティ意識が高まっている事は間違いないでしょう。

もしあなたがサービス業のセキュリティ担当で、まだセキュリティサービスを導入していないのなら、早急に導入を検討されることをお勧めします。
業務内容からウイルス感染による被害というのはイメージしにくいかもしれませんが、実際にウイルスに感染したことによって業務停止にまで追い込まれてしまった例も存在しています。

極端な言い方になってしまいますが、一般的には情報セキュリティへの強い意識を業務上必要とされない、あまりセキュリティソフトになじみのない方がウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスの導入を決めてくださるきっかけとして多かったのが、新聞やテレビなどでトレンドマイクロの名前が出たことによって、いわゆる専門外であっても、トレンドマイクロやその製品に対する信頼感が増したから、というものです。
もし上司や経営層に情報セキュリティ意識が足りないのなら、SecurityBaseのような、セキュリティ問題を特集したメディアを見せるのも効果的かもしれません。

製造業のお悩み。軽いセキュリティソフトはない? 動作が重くなるのは絶対悪!

製造業における機械の稼働というのはその日の出荷量に直接影響があるため、できるだけ停止したくないものです。
製造業ではこれが原因となって、なかなかコンスタントにソフトウェアの更新を行えず、結果、全体的にセキュリティソフトが古いバージョンでとどまっている、という問題が発生しがちです。

また機械の動作というのはそのまま作業スピードに直結するので、導入するセキュリティソフトもなるべく動作の軽いものが望まれます。
そうではない、機能ばかりが無駄に充実していて動作が遅いソフトを入れてしまうと、機械自体の動作も重くなり本来の業務に支障が出てしまうからです。

他にも、コンピュータの購入の都度、なんとなく導入するソフトを決めてきており、セキュリティサービスの管理が複雑化してしまったので、一元管理できるものを探しウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスを導入した、という事例もありました。
一つの企業で複数の機械を運用する製造業ならではの選択とも言えます。

こうした問題を抱える製造業のお客さまがウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスを選んだきっかけとして最も多かったのが、横のつながりからの紹介でした。「軽快な動作らしい」と体験版を試された方が「本当に軽快だった」と即座の変更に至ったケースもあります。

日頃から100%の稼働を目指す製造業にとって、軽快なセキュリティソフトは生産性を上げるのはもちろん、それに携わる社員さんのストレスをも取り除いてくれる事でしょう。

建設業のお悩み。管理・更新面倒です。もうやだ、私は専門家じゃないのに!

実際に販売窓口までご相談いただいた建築業の担当者さまの肩書を見ると、一つ気付くことがあります。
それは、小さな建築会社だと専任のセキュリティ担当を置かずに、総務や経理部に所属している方が兼任している傾向が強いということです。

人手不足という理由もあるのかもしれませんが、それにしてもセキュリティに対する優先度が低くなってしまうことは確かです。
サービス業と同様、あまりウイルス被害をイメージしにくい業種かもしれませんが、客先にウイルス入りの製品を納入してしまったことで仕事に影響が出てしまい、セキュリティサービスの導入を考えるようになった、とのご相談事例もあります。ネットワークを使用する以上、どんな業種でもウイルスと無関係というわけにはいかないものです。

話を戻して、セキュリティ担当者が他の職種と兼任している場合に必要なセキュリティサービスとはどのようなものでしょうか。

それは一も二もなく、管理が非常に簡単で便利、ということに尽きます。

マニュアルを読み込む必要のある更新手続きや、頻繁なアクセスを要求されるようなセキュリティソフトは、ただでさえ忙しい担当者の手間を余計に増やすだけです。
その点、兼任のセキュリティ担当者にも好評なのが、管理が容易なウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスです。
簡単、そして便利な仕様の上、サポートも充実、セキュリティの専門家でなくとも十分に管理が可能です。

ITサービス業のお悩み。宿命、エンジニアの趣味は淘汰できない!?

ITサービス業に携わる人たちは、やはりセキュリティソフトに関しても一家言を持っている割合が高いです。

販売窓口にお問い合せいただいたお客さまの声から、こうした会社がセキュリティサービスの切り替えを考えるタイミングが見えてきました。
それは、管理の煩雑さだったり、業務規模の拡大だったりです。

成長著しい業界ですから、規模の拡大を考えている企業も多いかと思いますが、それ以上にITサービス業らしいのが、管理の問題です。
それぞれの社員がセキュリティソフトにこだわりのある中で、社員それぞれが、それぞれの担当部署で、それぞれのお気に入りのセキュリティソフトを導入していく、ということが起きてしまうのです。
その結果、一元管理とはいかなくなり、まとめ役の担当者は頭を悩ませます。

また、製造業の章で動作の重いソフトはNGと述べましたが、ITサービス業でも動作の軽いソフトが好まれる傾向にあります。
製造業とは理由は少し違うのですが、エンジニアとして「自分のコンピュータに重いものは入れたくない」という意向の表れでもあります。

ITサービス業のセキュリティ担当者は当然、ご自身がセキュリティに精通しているだけではなくそれと同じくらい知識を有している現場からの声も吸い上げているので、かなり深いところまでソフトを使いこなす用意がある、という傾向にあります。

そんな、いわば情報セキュリティの玄人に向けてアピールできるウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスのメリットは、動作の軽さ、一元管理のしやすさなどはもちろんですが、一番はサポート体制の良さになります。

他社製品では、満足のいくサポートが受けられなかったり、日本語版パンフレットを取り寄せても詳細な情報がなかったりと、なにかと情報不足に陥りがちです。
その分野に詳しくない人なら余計な情報は無駄となりますが、反対に詳しい人にとっては、細かいところまで情報がないと逆に不安になってしまうもの。
その点ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスは、公式のサポート情報が日本語に対応。
また、販売窓口や製品によって提供される「スタンダードサポート」も日本語に対応しています。

法人最後の砦、決裁を乗り越えろ

この記事を読んでいるあなたが法人の情報セキュリティ担当者の場合、恐らくあなた一人だけで導入するセキュリティサービスを決められるわけではありません。
ご存知の通り現場の決定の上には、上司の承認と法人の決裁が待っています。

ここで問題になってくるのはコスト面でしょう。
ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスは決して安い製品ではありません。
過去にもここがネックとなって承認が見送られてしまい、どうにかならないか、と窓口に問い合わせがあったこともありました。

こうした状況に直面したときは、ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスを導入することで得られるメリットを説いていきましょう。
クラウド管理のしやすさ、導入による根本的なセキュリティの安心感、そして管理に手間がかからず長期的に見れば人件費の削減につながるという点から、トータルの運用コストはそこまで高額ではないことが購入の決め手になった企業もいらっしゃいます。

冒頭でも述べたように、ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスは国内の中小企業のシェアNo.1(※1)です。
ここまで広く採用されているウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスの導入は、これまでセキュリティに本腰を入れてこなかった中小企業のセキュリティ状況を改善させる一手となるはずです。

もし現在使っているセキュリティサービスがあるのなら、その更新時にでも体験版を検討してみてはいかがでしょうか。多くの方が選ぶその理由がわかるはずですよ。

※1 IDC Japan, Japan Semiannual Security Software Tracker 2016 H2
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