もしシステム担当者が交代することになったら。そういった事態を想定し、引き継ぎ事項をまとめている人はどれぐらいいるでしょうか。体制が整っている企業であれば、社内で運用しているシステム類の詳細な設定や情報を引き継ぐ時間を十分に取れるかもしれません。しかし、専任の担当者がいなかったり、管理者が少人数だったりする場合、バタバタとした引き継ぎの中で、管理画面のIDとパスワードを伝えるのみで引き継ぎを終えてしまうケースも少なくないのです。

特にシステム担当者間で十分な引き継ぎをしなければならないのが、法人向けセキュリティソフトです。法人向けセキュリティソフトは、ログインしただけでは詳細な機能や活用法がわかりづらく、管理コンソールを置いているサーバの特徴やインフラ周りの準備など、セキュリティ管理そのものの把握に入る前の整備に多くの時間を取られてしまうこともありえます。その結果、引き継いですぐに十分な仕事の態勢に入れず困ることも多いようです。

しかし、ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(以下、VBBSS)を使っているシステム担当者は、引き継ぎの際でもあまり悩まずにスムーズに引き継ぐことができたと言います。それは一体なぜなのでしょうか。システム担当者から頂いたアンケート結果を元に、その理由を探ってみました。

■アンケートの概要
調査期間:2017年4月14日~2017年4月18日
対象:VBBSSを2017年1月~3月に更新済み、または更新対象となるユーザーさま

システム担当者が変わる前に必要な引き継ぎとは?

システム担当者が変わる際に必要な引き継ぎとは一体何でしょうか?わかりやすいものとしては、「セキュリティポリシー」や各部門のセキュリティソフトの管理情報、アップデートの管理等が挙げられます。細かい部分まで考えると、引き継ぎには通常でも一ヶ月以上の期間が必要だと考えた方がよいでしょう。また、前任者が長く勤めていれば勤めているほど、抱えている仕事の量が多くなっている場合もあります。仮に一ヶ月という期間を用意できたとしても、完璧な引き継ぎができる保証はありません。

また、実際にオフィスの中に存在している分、目につきやすいインフラやハードウェア周りの引き継ぎにかかりきりになってしまうことも少なくありません。その結果として、導入しているソフトウェアや管理しているライセンス等の情報は、IDとパスワード、マニュアルを引き継ぐのみで、その機能や活用法についての説明を後任者が受けられない、というケースも見られます。

そのような扱いを受けることもあるソフトウェアやライセンスの中で最も重視しなければいけないもの、それが「セキュリティソフト」です。なぜなら情報セキュリティはシステム管理者にとっての最優先事項、いかなる場合であっても蔑ろにすることはできないからです。しかしこのように十分な引き継ぎを受けられないままだと、情報セキュリティの改善や更新等に手が回らず、実際にその必要に迫られた時になって慌てることになりかねません。これは会社にとっても非常に危険なことです。

しかし、VBBSSを使用しているシステム担当者からは、引き継ぎ後にそういったトラブルはなかった、というご意見をいただいています。引き継いだ後もあまり悩まずに、問題なく扱えることができたそうです。一体その理由は、どこにあるのでしょうか。

メリットその1:管理ツールがクラウド上にあるため、サーバを用意する必要がない

法人向けのウイルスセキュリティサービスの多くが、自社内もしくは自社のネットワーク内に集中管理用のサーバを設置し、そのサーバを経由してそれぞれのコンピュータの管理を行っています。そのため、自社のインフラの一つとしてサーバが必要になり、そのサーバ自体の設定や動作の確認、非常事態に向けての準備等の作業が必要になります。その結果インフラ周りの整備にあてる時間が増えてしまい、肝心要のセキュリティに関する業務に割く時間が減ってしまうのです。

しかしVBBSSは、管理サーバがクラウド型なので、自社内でサーバを用意する必要がありません。サーバの管理をする必要がないというのは、予想以上に手間や不安をなくすことができます。更新時のアンケートでも、サーバレスだからインフラに手をつける必要がなかった、前任者からの管理の引き継ぎにそれほどの時間を要さなかった、という意見を多くいただきました。

また、複数の拠点や店舗を持つ企業にも、メリットがあります。企業内のセキュリティソフトをVBBSSに統一することで、例えば自分が異動になった際でも、管理しているサーバがクラウドなのですぐにアクセスすることが可能です。隔離されたLANの中のサーバにアクセスしないと設定ができない、というような事態が発生したり、場合によってはそのためだけに長距離の移動が必要になったり、という心配もありません。一元管理をクラウド上で行えるというのは、VBBSSの大きなメリットの一つと言えそうです。

メリットその2:端末の持ち出しの際の安心感

以前は持ち出し用の端末というとノート型コンピュータが主流でしたが、近年はスマートフォンやタブレットを利用する人も多くなってきました。それに伴い、スマートフォン・タブレットのセキュリティ対策も重要視されてきています。

VBBSSはそういったモバイル端末の集中管理を容易に行うことができ、アンケートにもその機能にメリットを感じ更新した、というご意見がありました。端末へのインストールも非常に容易で、マニュアルが必要になることも少なく、様々な機器にスムーズに導入していただいているようです。

また、個人向けセキュリティソフトを利用していた方によると、以前は持ち出し用のコンピュータの管理が非常に煩雑になっていたそうです。しかしVBBSSに乗り換えてから、モバイル端末までをも一元管理できるようになり、煩わしさから開放されたというご意見もいただいています。

メリットその3:扱いやすいシンプルな管理コンソール

セキュリティソフトに求められている機能は、非常に多岐に渡ります。しかし機能が多くなるとその分、管理が複雑になってしまいがちです。いくらサーバがなくインフラ周りの整備をしなくていいからといって、管理コンソールが複雑であれば、マニュアルをじっくりと読みながら内容をしっかり把握していく時間が必要になります。

アンケートでも、他社のセキュリティソフトと比較された方の中には、他社製品だとログインした最初の画面から細かい設定が表示されるため非常に使い勝手が悪く感じた、というご意見がありました。引き継ぎの場合でもその細かい設定一つ一つを説明していく必要があり、とても煩雑に感じたとのことです。一方VBBSSは非常にシンプルな管理画面で説明が簡単、また必要になる設定もそれほど細かくなく、時間をかけずに管理の引き継ぎが実現した、というご意見をいただきました。

また、コンピュータに特別詳しくない担当者が導入を行ったにも関わらず、非常に簡単にインストールができたというご意見も頂戴しています。導入もしやすい上に管理、引き継ぎもしやすい。そういった点が、VBBSSを続ける理由のようです。社内あるいは部署全体への初期導入の容易さ追加のコンピュータへの導入の容易さは、VBBSSならではのものと言えるでしょう。

もちろん、管理が容易だからといって、単純な管理しかできないわけではなく、より複雑な管理設定を行うこともできます。必要に応じて使い分けることができるため、機能は他のセキュリティソフトにひけをとりません。

まとめ~専門家を抱えていない企業にこそお勧めのセキュリティソフト、VBBSS~

今回、VBBSSを実際に導入し、継続して利用していただいている企業にご意見をいただきました。その内容として、
 ・セキュリティソフトに詳しくなくても導入を簡単に行える。
 ・サーバを持っていなくても集中管理が可能。
 ・モバイルでの利用等があっても十分なセキュリティ管理ができる。
 ・個別のコンピュータへの初期インストールも容易
というご意見を多く頂戴しました。特に十分な知識を持った専門家が在籍していない中小企業にとっては、非常に魅力的なセキュリティソフトと言えるのではないでしょうか。

マルウェア等によるシステム障害、個人情報流出等のセキュリティ事故が話題になる昨今、どんなに小さな企業でもコンピュータやモバイル機器に対するセキュリティの意識を高めていくことは重要です。また、システム担当者が変わるような場合にセキュリティソフトの引き継ぎに時間がかかり、その結果情報セキュリティがしっかり守られていない時間ができてしまうようであれば、それはセキュリティ体制の不備と言えます。

VBBSSはそういった問題も解決してくれると同時に、初期導入の容易さに強みを持ったセキュリティソフトの一つです。まずは体験版を試すところから始めてみてはいかがでしょうか。