自社のインフラ構築を考える上で、「どのセキュリティソフトを選ぶか」は、システム管理者を悩ませる問題の1つです。セキュリティソフト自体に数多くの選択肢がある上に、インターネットの情報や口コミを参照しようとしても、さまざまなセキュリティソフトが、さまざまな側面からおすすめされているため、なにを決め手にすれば良いのか悩まれている方も多いと思います。

実は、法人向けセキュリティソフトの1つ、トレンドマイクロの「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(以下VBBSS)」は、個人向けのセキュリティソフトから移行している人が多い法人向けセキュリティソフトです。ではなぜ、VBBSSに乗り換えた人は、VBBSSを選んだのでしょうか。その決め手は何だったのでしょうか。実際に乗り換えた方に、アンケートで伺ってみました。

■アンケートの概要
調査期間:2016年11月~2017年5月
対象:トレンドマイクロ以外のセキュリティ製品からVBBSSに乗り換えたユーザーさま

VBBSSを「初めての法人向けセキュリティソフト」に選んだ企業は全体の5割近く

アンケート結果でもっとも目を引いたポイントは、VBBSSに乗り換えた方のうちの5割近い方が、もともと個人向けのセキュリティソフトを利用していた、という点です。

その理由は多種多様ですが、個人向けセキュリティソフトの開発会社が法人向けに一括管理の機能を追加する予定だったので、それを待っていたという意見が。他にも、個人向け商品ではライセンスの更新料が必要のない商品があったため、それを使い続けていたという意見がありました。

しかし、そのような個人向けセキュリティソフトを使っている方の中には、最終的に個別のコンピュータの管理が十分にできなくなったために、乗り換えを検討し始めた方がいます。

さらには、一括管理機能がないためにセキュリティ対策のメンテナンスに多くの時間をかけてしまい、システム管理者としての仕事が疎かになってしまったり、新しく入社された社員さんのためにコンピュータを導入する手間に加えて、日頃のアップデート管理やメンテナンスなどの手間が加わり、他の仕事に手が回らなくなったりという事態に陥る可能性もあります。

そのような事態に陥って初めて、一括管理ができる法人向けセキュリティソフトの検討を始めるよりは、できるなら手が回らなくなる前に、乗り換えを検討し始めると良いでしょう。

法人向けセキュリティソフトを比較する際のポイント

さて、アンケートでは、法人向けセキュリティソフトを比較検討した際のポイントについても伺いました。数多くのセキュリティソフトの中からどのようにソフトを選び、最終決定していったのでしょうか。

システム管理者の仕事の中で重要なことの1つが、【事前にしっかり検証を行うこと】です。実際、アンケートにお答えいただいた方のうちの3割以上の方が、セキュリティソフトの体験版を利用し、現在の環境に影響がないか調査を行ったそうです。体験版利用者が特に注視されていたポイントは3つ。「社内で利用しているその他のソフトとの相性」「一括管理のしやすさ」「動作の軽さ」です。これらを満たす条件に合ったソフトを探していくことになりますが、システム管理者の現場でもっとも重視されていたポイントは一体何でしょうか。

実は、システム管理者に寄せられる社内でのクレームの1つとしてよく聞かれるのが、「セキュリティソフトのせいでコンピュータの動作が重くなっている」というもの。現在のセキュリティソフトは以前と比べると、あまりコンピュータの動作に負荷をかけないようにはなりましたが、それでもハードウェアの問題などにより、動作に支障が出ていると感じられることもあります。そこでシステム管理者は、「動作の軽さ」をセキュリティソフト選びの1つの尺度として考えざるを得ないのです。体験版を利用して現在の環境への影響調査を行い、適したセキュリティソフトか判断するのは非常に有効と言えます。

また、世知辛い話ではありますが、機能面とは別に重視されていたのが「価格」です。法人向けセキュリティソフトと一言で言っても、その価格には大きく差があります。高額なものは選ぶことはできない、しかし価格が安すぎるものは機能やサポートの面で不安が残る。そのちょうど良いラインを見極めるのが、システム管理者の使命と言えるでしょう。

そして、セキュリティ管理者がもう1つ注視していた項目が「管理する上での扱いやすさ」でした。これは、業務ボリュームや、仕事のしやすさに直結する項目です。VBBSSの特徴は、クラウド型のエンドポイントセキュリティサービス。VBBSSを導入すると社内にセキュリティ管理専門のサーバを構築、運用などをする必要がなく、組織全体で使用している端末の状況を管理画面で一元管理できます。

VBBSSを選んだ決め手とは

では、比較検討をしていく中で、VBBSSを選んだ決め手はいったい何だったのでしょうか。

まず、一番多くいただいた意見は、前述の「価格」です。他社の法人向けセキュリティソフトと比べ、ライセンスの価格が決め手になったという方が多くいらっしゃいました。もちろんそれは、ただ単に「安い」というだけの話ではありません。安さだけを追求するのであれば、もっと低価格のセキュリティソフトはたくさん存在します。しかしある一定の「安全性」がないと、セキュリティソフトとして十分とは言えません。評判や口コミなどを調べ、その「価格」と「安全性」のバランスを他社のソフトと比較した結果、一番バランスに優れているのがVBBSSだと考え、選んだ方が多いようです。

しかしながら、セキュリティ管理者の立場に則した意見としてもっとも目を引いたのは「一括管理がしやすい」という意見でした。個人向けセキュリティソフトの管理の煩雑さに悩まされていたセキュリティ担当者であればこそ、一括管理のしやすさは作業量改善に直接関わってくるため、できるだけ管理のしやすいセキュリティソフトを選ぶことを重視していました。

伺った方の中には、3種類以上のセキュリティソフトを同時に検討された方もいたようです。その際に、「一括管理ができる」との説明があったセキュリティソフトでも、実は十分な一括管理をすることができず、既存の仕事の簡略化も難しいと判断したものがあったとのこと。やはり実際に体験版を使ってみて使用感で導入するか否かを判断するのは、重要だということがわかります。その比較検討においてVBBSSが選ばれたということは、VBBSSが「初めての法人向けセキュリティソフト」としても優れていると言えるのではないでしょうか。

また、セキュリティソフトである以上、基本となる「アンチウイルス」などの機能も気になるところです。こちらもほかのセキュリティソフトと比較しても、変わらない性能を見せた、とのこと。中でも「ウイルス付きメール」に対する機能の性能は、他社のセキュリティソフトに比べ充実していた、とのご意見を頂戴しています。アンチウイルス機能やスパムメール対策機能などは、機能面で劣ってしまうとセキュリティソフトとしての沽券に関わるため、各社しのぎを削っている分野です。その面で、セキュリティソフト選択の際は、何か1つでも優れた機能があるかどうか、を基準とするのも良いでしょう。

そのほかにも、軽快な動作性を評価するご意見もいただきました。例えば古いコンピュータでも動作を重くせずにセキュリティソフトが動くとなれば、日々社内のシステムやコンピュータに関するクレームに悩まされるシステム管理者としては、ほっと胸を撫で下ろす瞬間だと思います。

まとめ~一括管理をするなら個人向け製品より法人向け製品~

法人向けセキュリティソフトの選び方を紐解くことで、VBBSSが初めての法人向けセキュリティソフトとして選ばれてきた理由についてお話ししてまいりました。

乗り換えを検討し始めるタイミングは企業によってさまざまですが、アンケート結果から約25%の方が、今使っている製品の不具合、動作への不満を理由に検討し始めたようです。その中には、個人製品を使っていたが管理に手間がかかると考え、乗り換えを決定した方もいらっしゃいました。

将来的に従業員数が増えたり、企業規模が拡大したりする可能性を踏まえると、確かに個人向けセキュリティソフトでは運用に無理が生じてしまい、システム管理者自身の首をしめてしまいかねません。

もし現在のセキュリティソフトが個人向けで、管理や運用にお悩みをお持ちでしたら、この機会に法人向けセキュリティソフトへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。

特に一括管理をしたいという考えがあるのであれば、一括管理が容易なVBBSSの購入を是非検討してみてください。個人向けでは難しかった一括管理の利便性を実感いただけるはずです。

また、VBBSSでも体験版をご用意しておりますので、まずは体験版を利用して、事前検証を行うのも1つの手です。VBBSSなら、乗り換えの際のサポートも充実しているので、気軽に検討することができるかと思います。話題に挙げた一括管理のしやすさと動作の軽さを、ぜひ体験してみてください。